忙しい方が好きですとはっきり伝えて採用

転職活動中に、男性社会寄りの会社の面接に行きました。職務経歴的に事務と肉体労働の掛持ちでやってきたため、双方の仕事を探していましたが、現場仕事は男性向けが多く、腰を壊していた為、明らかに重量物がメインの仕事には就けない事はわかっていましたし、ある程度身体に負担がかからないものになると現場管理か、派遣や契約社員でしか仕事がありません。その為、営業事務の方向で仕事を探していたのですが、当然事務職の厳しい倍率で、更に事務メインで仕事をしてきた人に比べるとプッシュできる点もあまりなく、3社ほど不採用でした。

私は1社目は非常に長く務めていたのですが、2社目が数か月での退職でした。 そして、なんとなしに小さな会社の一般事務員正社員募集の求人を見つけ、受ける事にしました。 非常に女性が少ないという環境であり、女性に向けて設備が整っていない、という点に非常に不安を覚えましたが、逆に正直に書いてあるという点は好印象で、とりあえず面接に行きました。 ベテランであれば年齢不問で採用するというのは、会社内容からもわかっていましたし、私自身この会社でなくてもいいという軽い気持ちでした。 ただ、他の事務と違い、実務経験が必要な専門の資格が取れるという点では魅力的でした。

面接は、役員の方ひとり。会議室の扉も開けっ放しで、小さな事務所なのでほかの社員にも話を聞かれてしまう状態でした。 これまでの経歴を聞かれ、当然数か月で辞めた会社のことを聞かれます。私が、2社目を数か月で退職したのは、事務で入ったのに事務とはいいがたい仕事だったからです。一日中書類のセッティング且つ、業務量が少ないのに対して従業員を多く雇っていたので、一日の大半が暇だったというのと、事務として勤めるなら事務の実務経験を積もうと考えていたのに電話対応も一切なく、これまでの経験すらこの会社にいる事で消えてしまう、と考えたからでした。

(ただ、人間関係も悪くなく、自分より後に入って来た新入社員の面倒も見ましたし、与えられた範囲の仕事はしました。その範囲を越えたかったのですが、前任が私が入社したことにより、自分が辞めさせられることを気付いていた前任から、質問しても仕事を教えてもらえませんでした)

そのことをある程度、正直に話しました。 他の会社では、「暇は嫌ですよってことだよね」と返されたこともあります。恐らく事務向きではないのは自分でもわかっていました。そうしたら面接官は大きく頷いて、 「うちは結構ゆったりとした会社だし、人も少ない。それでも大丈夫ですか」と聞かれたので、正直に「前々職で色々な事をしてきたので、正直忙しい方が好きです」と答えました。暇でも良いです、とは嘘を付けなかったからです。当然、大丈夫か?と聞かれたことに返し、ノーと答えましたし、この会社には縁がないなと自分は感じました。特に高齢の方の多い、男社会の会社です。

面接してきた中には、そこそこの規模な会社でも『女はお茶を組めばいい』的なお飾り的なところも多かったので、暇が嫌いだなんて鬱陶しいだろうと考えました。 ところが、面接官が 「うちは小さな事務所だし、あなたが色々な事をしたいのだというなら仕事は様々な事をお任せしたい」「正直、私は今の会社を変えていきたいと考えている」「資格も仕事を理解してほしいから挑戦してほしいなら費用は負担する「一般事務がつまらないと感じているのなら、色々な事に参加してほしい」 とそう言ってくださいました。

この会社は、自分が受けてきた会社とは違うと感じました。 初めて、自分がスキルアップを望んで、前職を退職した理由を納得してもらえたというのも大きかったかもしれません。 そのときに、私も適当に受けた会社でしたが、この会社ならわかりやすく目標もあり、やっていけるのではないかと感じたのです。

それから面接の方が、この会社を変えていきたいという意志のある方だったのも左右したのかもしれません。 この会社を変えていきたい上司と、この会社に入ることで何かが変えられるんじゃないかと思った自分が、合致したのだと思います。

10日ほど採用の連絡は待ってほしい、と言われたのですが、翌朝には採用のご連絡を頂きました。 結局、一般事務的な部分ではほとんど未経験の私が採用された形になりました。

転職というのは本当に縁なのだなと感じています。 面接で、正直な会社に、正直に立ち向かったのが良かったのかなと思います。 ただ、入社後、話の規模が大きくなっているが先々不安なのですが…。 それにしても、従業員の方は、やはり女性の設備が整っていないのがずっと不安なようで…、男っぽい性格の私はあまり気にならないのですが、そういう点でも本当に気遣ってくださっています。面接では大丈夫ですと答えたのは本心だったんですが、そこだけは杞憂したままのようです。